南ア戦の勝利もうれしかったですけど、サモア戦の勝利(26対5)も格別ですね。
日本代表の強さをあらためて実感した一戦でした。
終始ゲームをコントロールして、内容的にも完勝。
またひとつ日本ラグビーの歴史を作りました!
ボーナスポイントを取れなかったことが残念というのは欲張り過ぎですね。
下手にトライを狙いに行って、ゲームのバランスが崩れることで逆転されてたかもしれません。
ペナルティからタッチキック→ラインアウトでトライを狙いに行かず、ゴールを狙ったのは正解だったと思います。地味に点を重ねたことでサモアの集中力が切れてましたよね。
サモアは決して弱くありません。
サモア史上最強チームの呼び声もあったほど。
それを感じさせないほど日本代表が強かったということです。
個人的にはセットプレー(スクラム、ラインアウト、プレースキック)が安定していたことが最大の勝因だったと思います。
その中でもスクラムですね。
いままではここが弱点で(他にも弱点はありましたが)、ここを突かれて崩れていくことが多かったのですが、今日は反対。むしろ、日本代表の強みになっていました。
セットプレーでのマイボールの確保というのは「あたり前」のことでもあるのですが、この「あたり前」が難しいんですよね。ラグビー以外でもそう。
「あたり前」のこともできてないのに、難しいことに挑戦したりしてしまいますよね。
個人的に思い当たることは山ほどあります。
これを突き詰めたのがラグビーの日本代表。
スクラムで全員の足の角度までチェックしたというのは有名な話にもなっています。
日本代表は、世界的に見ればあたり前が出来るようになるために世界一の練習量で努力しました。このあたりが日本ぽいというか浪花節っぽくて好きですね。
南ア戦の勝利後に「ラグビーに奇跡はない。これは練習の成果」といったことを話した五郎丸選手の言葉が、今回の勝利でより心に響いてきました。