ラグビーのワールドカップ見ました?
スゴかったよね。日本代表。
見どころはいろいろあったけど一番スゴかったのたタックルだね。
大男たちの突進を身体を張って止めるタックル。
見ててしびれるよね。
しかも、タックルにもいろんな種類があるんだってね。
ダブルタックル。
そう、日本代表の戦術ね。2人で1人を止める。ひとりは下に、ひとりは上に。下に行くことで相手の動きを止め、上に行くことでボールを殺す。これを80分間やり続けるフィットネス。それが日本代表の強みなんだよね。真似しようと思っても、できないのよ、ほかの国には。
仰向けのタックル。
痛快。ザ・タックル。バチーンと入って、相手を仰向け。見ていて気持ちいいよね。観客も沸くし、味方も鼓舞する。戦術的にもタックルラインが前に出るから相手の反則も誘いやすいんだよね。ボールコントロールを失わせて、ターンオーバー。しびれるねぇ〜。
抱え込むタックル。
ツウだね。あえて倒さないで、モールアンプレアブルを狙うっていうね。倒してないから、タックルじゃないけど。スコットランド代表のリッチーにやられたんだよね。ワールドカップで。当たり方がちょっと高いなと思ったら、これ狙いに切り替えてくるからね。リッチーは。
続けてのナックル。
打てない。。。わかってるんだけどね、ナックルがくるって。ただ、どう曲がるかわからないのよ。そもそも、ピッチャーだってどう変化するかわかんないんだから。打てっこないって。
…って、ハライチのヤツ!になっちゃったところで本題です。
W杯スコットランド戦での注目のタックルを取り上げてみます。
まずは後半10分、スコットランド代表のリッチーによる抱え込むタックル。
スコアはスコットランドが後半最初のトライを挙げて28−14。
そのトライ後の日本代表キックオフからのプレーで出ました。
22mライン後ろにキックしたボールをスコットランドがキャッチ。
そこからラックを経て、スコットランドがキック。
キックされたボールを日本代表の山中がキャッチしてカウンター。
ラックでの連続攻撃を日本が仕掛けていたときのプレーです。
日本の選手の突進がやや高いとみるやスコットランド代表の6ブラッドベリーと7リッチーが抱え込むタックル。あえて倒さないでモールアンプレアブル狙いです。
その狙い通りにスコットランドボールのスクラムになりました。
【ルール解説・モールアンプレアブル】
モールの状態(ボールが地面にない状態=選手が持っている状態)でプレーができなくなった場合は、ボールを持っているプレイヤーと反対側のチームのスクラムとなる。
ちなみに、スコットランドのリッチーは前半19分にもスコットランドのキックオフからの一連のプレーで、日本からモールアンプレアブルを奪っています。狙ってますね。
リッチーはさらに、後半16分にも。
28−21と7点差に追い上げた後の日本代表のキックオフからフェーズ21まで続いた日本の連続攻撃を終わらせたのは、リッチーのノットリリースを誘うタックルでした。
今度は日本代表の注目すべきタックル。
時間は後半28分。スコアは28−21で日本代表が7点リードの局面です。
日本代表が自陣でペナルティを獲得し、タッチキックからのラインアウトを選択。
スコットランド陣10m付近でのマイボールラインアウトを日本が失いました。
ボールを確保したスコットランドが連続攻撃に。
そこで、出たのが姫野と中島のダブルタックルです。
スコットランドの突進を、姫野と中島が止め、しかも相手を仰向けに倒すタックル。
ここでターンオーバーとなり、日本に攻撃権が移りました。
マイボールラインアウトを失って嫌な流れだったところだけに値千金。
このプレーがなかったら、トライまで持っていかれたかもしれません。
ちなみに、姫野はこの直前でもスコットランドのノットリリースを誘うプレーをしています。
(広い意味でのジャッカル!ですね。)
ラグビーでタックルは防御の手段なのですが、攻撃の起点ともなるプレーです。
それが、いつ飛び出すのか。
試合の流れを左右するタックルに注目してみてください。