ラグビー歴代日本代表監督をW杯成績とともにプレイバック

ラグビー日本代表監督(ヘッドコーチ)一覧

歴代ラグビー日本代表監督(1987年〜)

第1回ラグビーワールドカップが開催された1987年以降の歴代ラグビー日本代表監督をW杯での成績とともに一覧にしました。こうしてみると日本代表が迷走していた時代がわかります。

 

監督 W杯主将 W杯成績 W杯対戦国
1987 宮地克実 林敏之 0勝3敗 イングランド、オーストラリア、アメリカ
1987-88 日比野弘
1991 宿澤広朗 平尾誠二 1勝2敗 スコットランド、アイルランド、ジンバブエ
1995 小藪修 薫田真広 0勝3敗 ニュージーランド、ウェールズ、アイルランド
1986 山本巌
1999 平尾誠二 A・マコーミック 0勝3敗 ウェールズ、アルゼンチン、サモア
2003 向井昭吾 箕内拓郎 0勝4敗 フランス、スコットランド、フィジー、アメリカ
2004-05 萩本光威
2005-06 ピエール・エリサルド
2006 太田治
2007 ジョン・カーワン 箕内拓郎 0勝3敗1分 オーストラリア、ウェールズ、フィジー、カナダ
2011 ジョン・カーワン 菊谷崇 0勝3敗1分 ニュージーランド、フランス、トンガ、カナダ
2015 エディー・ジョーンズ リーチマイケル 3勝1敗 南アフリカ、スコットランド、サモア、アメリカ
2019 ジェイミー・ジョセフ リーチマイケル 4勝1敗 南アフリカ、アイルランド、スコットランド、サモア、ロシア
2023 ジェイミー・ジョセフ 姫野和樹 2勝2敗 イングランド、アルゼンチン、サモア、チリ

 

第10回までのラグビーW杯で指揮を執った日本代表監督は8名。
2大会連続で監督(ヘッドコーチ)を務めたのはジョン・カーワンジェイミー・ジョセフだけです。

 

カーワンの前が迷走期で初の外国人監督ピエール・エリサルドが就任したのですが、代表監督の任期中にフランスのチームのスポーツマネージャーに日本協会に無断で就任。

 

日本代表監督を兼務で行うことはできないと判断した協会側が契約を解除したものでした。契約解除はアジア地区最終予選直前の出来事。そりゃ、W杯で勝てませんよね。

 

ジョン・カーワンが日本代表監督(ヘッドコーチ)に就任したのは2007年1月1日で、W杯まですでに1年を切った段階(最終予選は勝ち上がり、W杯出場は決定)でした。

 

カーワン選考時の条件は次のようなものでした。

  • 日本代表がラグビーワールドカップ2007で2勝を達成するための明確なビジョンを持っていること
  • 日本代表強化の中・長期的なビジョンを持ち明確に示せること
  • ヘッドコーチ任期中は日本に居住可能なこと
  • 日本の文化・習慣を理解していること
  • 世界レベルの指導経験を持っていること

ただ、準備期間1年未満で結果を出すことはむずかしく、その年のW杯は0勝3敗1分。
継続して指揮を執った次大会でも勝つことができず、エディー・ジョーンズが就任することとなりました。

 

エディー・ジョーンズ選考時の条件はこちら。

  • 日本を世界レベルまで引き上げ、かつ日本らしさのラグビーをできる指導者
  • 2015年RWC/2019年RWCまでの戦略的ビジョンを持っている
  • 世界レベルのコーチングスキルを持っている
  • 国際的なネットワークを持っている
  • 日本の一貫指導体制と連携、協力できる
  • 日本人コーチを育成できる人材
  • 多くの課題に向かって挑戦して、課題を的確に克服できる情熱を持っている人材

エディー・ジョーンズ監督のもと2015年W杯でブライトンの奇跡(南アフリカに勝利)を成し遂げました。
ただ、W杯決勝トーナメント進出とはならず、ジェイミー・ジョセフ監督が誕生します。

 

ジェイミー・ジョセフ監督のもとで迎えた2019年日本大会。
プールリーグでアイルランド、スコットランドに勝ち、全勝で決勝トーナメント進出となりました。

 

2023年大会はプールリーグ2勝2敗で決勝トーナメントに進めず。
W杯後に新監督が選出される予定となっています。

 

エディー・ジョーンズが日本代表監督に復帰

2024年1月1日からエディー・ジョーンズが日本代表監督(ヘッドコーチ)となりました。

 

エディー・ジョーンズ氏は2015年W杯まで日本代表の監督を務めた後、イングランド代表のヘッドコーチに就任(2015-2022)。その後、オーストラリア代表のヘッドコーチ(2023年11月25日まで)も務めましたが、日本代表のヘッドコーチとして復帰しました。

 

超速ラグビー

新生エディージャパンがチームコンセプトとしているのが「超速ラグビー」。走ったり、パスしたりする「速さ」だけでなく、状況判断、コミュニケーションの「速さ」も追求することで、世界一を目指すというものです。

 

主要国のラグビー代表監督

監督 期間 現役時代
イングランド スティーブ・ボーズウィック 2022/12〜 LO イングランド代表主将
アイルランド アンディ・ファレル 2019〜 SO,CTB,FL イングランド代表
ウェールズ ウォーレン・ガットランド 2007〜2019,2022〜 HO ニュージーランド代表
スコットランド グレガー・タウンゼンド 2017〜 SO,CTB,FB スコットランド代表
フランス ファビアン・ガルティエ 2019〜 SH フランス代表主将
ニュージーランド スコット・ロバートソン 2024〜 FL,No8 ニュージーランド代表
南アフリカ ジャック・ニーナバー 2021〜 FL
オーストラリア ジョー・シュミット 2024〜 WTB
アルゼンチン マイケル・チェイカ 2022〜 No.8