ラグビーはテレビ中継で見るのも面白いですが、会場で生観戦したほうが選手同士がぶつかり合う音なども聞こえて、より迫力があります。
また、テレビ中継では映らないところを見るのも生観戦の醍醐味。
今回はそんな生観戦ならではの見どころを紹介したいと思います。
トライ後のゴールキック(コンバージョン)のときはテレビ中継では例外なくゴールキッカーが映し出されます。
ボールをセットするところから、セットして後ろに下がり、助走してキック。
その後のボールの軌跡までカメラは映し出しています。
ワールドカップでラグビーを見るようになった人は五郎丸の「ルーティン」と呼ばれる一連の動作を覚えていおるのではないでしょうか。
会場に観戦に行って、生で五郎丸のルーティンを見るのもイイのですが、それ以外にも見たいところがあります。それは、キックのときのキッカー以外の動きです。
ゴールキックのときにほかのプレーヤーがどんな動きをしているかで、チームとしてのまとまりや意識の高さがわかるんですね。
トライを取られた側であれば、何が悪かったのかを話し合って確認しているか?みんながそっぽを向いているか?チーム状況により大きくちがってきます。
話している内容まではわかりませんが、身振り手振りでどんなことを確認しているのかということはだいたい想像できます。グランドを指さして話しているのであれば、さっきのプレーのことだなとか遠くから見ていてもわかるものです。
また、話している人がだれかが分かれば、そのチームのキープレーヤーがわかります。
必ずしもキャプテンが話しているわけではないところが興味深いところです。
反対にトライした側もすることがあります。
それは、次のキックオフへ備え。
それぞれのポジションについて確認し合っていることが分かるチームは、次のキックオフでもいいプレーができるチームです。
ラグビーは15人のチームスポーツだけにプレーヤー同士の意思確認(コミュニケーション)が大切です。ただし、プレー中は確認する時間などありません。
ゲーム中で意志疎通が出来る時間がゴールキックの時間なのです。
この時間を作戦タイムのようにうまく使っているチームは強いチームです。
テレビ中継では残念ながらそうしたところが見られませんが、会場に行けば見ることが出来ます。ぜひ、生観戦のときはキッカー以外に注目してみてください。