ラグビー生観戦デビューする人向けに、寒い時期のラグビー観戦必需品を生観戦歴20年以上の経験からお伝えします。
ラグビー観戦で一番気をつけたいのは寒さ対策。
「今日は陽ざしがあって暖かそうだから」なんて思ってはいけません。
ラグビー場の観客席の足元はコンクリートなのです。
キンキンに冷えてるコンクリートなのです。
これがキツイ。
陽ざしなんて関係なし。
試合が始まってしまえば集中するから…という淡い期待は禁物。
プレーとプレーのあいだ。前半と後半のあいだ。
確実に足元から寒さが迫ってきます。
こうなっちゃうとラグビーどころではないんですよね。
初観戦の感想は「寒かった」。
なんてことにならないように。
靴の中に入れられる使い捨てのカイロは必須です。
寒さ対策もう一つ。
身体の芯から温まるための飲み物を入れておける保温機能付きの水筒も持っていきましょう。
飲み物は「自販機で買えばイイ」なんてのは甘い!
何人がそう思っているか想像してください。
ほぼ全員です。
ラグビー場の自販機ではキャパオーバー。
2〜3台しかない自販機に長蛇の列。
冬のラグビー場でよく見かける光景です。
ラグビーがブームになってないときでさえ、長蛇の列が出来てたくらいなので、今年はとなると…。とても前後半のあいだに買えるような状況ではありません。
すでに後半が始まったのか歓声が聞こえても寒い中を並んで待つ。
さみしいです。
列の中で何度かの歓声を聞いて数分。
やっと順番に。
そのとき、あなたは究極の二択を迫られることになります。
「おしるこ」か「コーンポタージュ」か。
もう、温かい飲み物はその2つしか残ってないんですよね。
コーヒー、紅茶、お茶は、売り切れ。
残っているのは、「おしるこ」と「コーンポタージュ」。
その絶望感。
ダメ元で「売り切れ」を押してみても、現実は変わりません。
並んだ時間を返せ!と叫んでもどうにもなりません。
わたしもかつて、この究極の二択を迫られたことがあります。
選んだのは「おしるこ」。
紅茶の口になっていたところに、暴力的に迫りくるあの甘さ。
忘れられない思い出です。
寒さ対策以外でラグビー観戦に持っていったほうがいいのはオペラグラスです。
これを持ってるとツウ。
本格的な双眼鏡ではなくて、小型のモノで十分です。
試合中、ずっとこれを使うわけではありません。
一番の使いどころは、トライ後。
トライを取られたチームは円陣を組んで集まります。
このとき誰が主に話しているのか、選手の表情はどうのなか?
オペラグラスで覗いてみましょう。
話している内容はわかりません。
ただ、話している雰囲気はすごくわかります。
誰かひとりが空回りしているように話している。
冷静にプレーの中身について話している。
次々に中心メンバーが話をしている。
テレビ中継では写してくれないシーンです。
これを覗けるのが生観戦の醍醐味。
オペラグラスを片手に、どんな話をしているか想像してみると面白いですよ。
以上、冬のラグビー観戦必需品を3つ紹介しました。
なんといっても寒さ対策は必須。
せっかくのラグビー観戦デビューの思い出が「寒さ」と「おしるこ」だけにならないように、準備して出かけてみてください。