
「日本代表ってディシプリンがいいんだよな」
な〜んて言ってみたいですよね。
試合中継のテレビ解説でも出てきますよね「ディシプリン」って。
どこかで聞いたことあるような「カタカナ用語」ってのが絶妙で。
使いこなせりゃ、ラグビー通っぽくなれるワードです。
でも、ディシプリンって何?と聞かれてしまうと…。
と、字面から適当に想像するとラグビーとは関係ないものしか思い浮かばない。
そこで、ラグビーにおける「ディシプリン」って何のことかまとめてみました。
ディシプリンには規律という意味があり、ラグビーにおけるディシプリンは、ルールを守ることを意味します。ただし、ここでのルールには2つの意味があります。
ひとつは競技のルール。
ルールブックに書いてあるラグビーのルール(規則)のことです。
これを守るのは当たり前ですよね。
もうひとつはチームの約束事、決まりごととしてのルールです。
こうしたチームの約束事としてのルールは守らなくても、審判から反則を取られません。ただ、ラグビーでディシプリン(規律)と言われるときには、こちらのルールもあるのです。
試合のあらゆる局面においてディシプリン・規律(ルールを守ること)は大切ですが、より重要視されるのはディフェンスのとき(特に自陣ゴール前)です。
競技のルールを守らなければ、反則を取られます。
自陣ゴール前であればペナルティゴールで相手に3点を与えてしまうのです。
不用意な反則ひとつで相手に3点取られる(トライを狙われて5点、7点の場合も)。
だからこそ、ディシプリン(ルールを守ること)が重要視されるのです。
選手同士でも「ノーペナルティ」と声を掛けあっています。
ノーペナルティ(反則なし)で守るという意識づけをしているわけです。
さらに、チームの約束事としてのルールも大事です。
こちらのディシプリン・規律(ルールを守ること)も忘れてはなりません。
守らなくても反則を取られることはありませんが、ディフェンスを崩され失トライにつながってしまうからです。
何度も連続攻撃が続いているときや試合の後半などは、どれだけ鍛えているプレイヤーでも肉体的に疲労がたまっています。そんな疲れてるときでもルールを守れるのかが重要。
そんなことを考えてしまうプレイヤーがいるチームは、そこからディフェンスが崩れます。
肉体的に限界がきているときこそディシプリン(規律)が求められます。
日本代表の強みはココ。
疲れているときでも、誰もが愚直にルールを守る。
目立つプレーはしなくても、確実なプレーを地道に続ける。
こうした真面目さを15人が持っているのが日本代表チームです。日本代表チームには外国籍の選手が多く含まれていますが、日本人の持つ勤勉さを代表チームの強みとしているのです。
外国のチームで、日本代表ほどディフェンス面で統一されているチームはありません。「天才的で攻撃型のプレイヤーはディフェンスをサボりがち」なんて「あるある」が通用しないのも日本代表の強みです。
ラグビーはディフェンスでも見せ場があるスポーツです。
日本代表のディシプリンに注目してみてください。