
2021年8月以降に導入された新ルール「ゴールラインドロップアウト」について解説します。
ゴールラインドロップアウトは現在「世界的試験実施ルール」となっています。
インゴールにおいてボールがヘルドアップとなった場合、インゴールにいる攻撃側のプレーヤーによるノックオンがあった、または、攻撃側のキックをディフェンダーが自陣のインゴール内でグラウンディングしたこととなり、ゴールラインに沿った任意の地点からのゴールラインドロップアウトでプレーを再開する。(国際競技連盟「WORLD RUGBY」サイトでの説明)
上の文章がゴールラインドロップアウトについての説明です。
初心者にとっては、むずかしい(意味不明)ですよね。
順番に解説します。
まずは、ゴールラインドロップアウトになるケース(シーン)について。
上記のいずれかが発生した場合にゴールラインドロップアウトになります。
「WORLD RUGBY」サイトの説明文ではグランディング(地面にボールをつけること)ができないことをヘルドアップと表記しているわけです。
【補足】3の「攻撃側がキックしたボール」は、「キックオフ」「得点後の試合再開のキック」「ドロップゴール」「ペナルティキック」を除くプレー中のキックのことです。
ゴールラインドロップアウトとは、ゴールライン上でドロップアウトをすることです。
ゴールラインはゴールに引かれているラインのことなのでそのまま。
初心者がわかりにくいのは、ドロップアウトですね。
ドロップアウトとは、ドロップキックで試合を再開すること。
ボールを地面に落として(バウンドさせてから)蹴るのがドロップキックです。
プロレスの技じゃありません。
キックしたボールを敵味方が争奪することで試合が再開します。
キックオフのときと同じですね。
キックオフのボールは10mを越えなければなりませんが、ゴールラインドロップアウトは5mを越えればOK。ノーバウンドでなくゴロで越えてもOKなのはキックオフと同じ。
なお、ゴールラインドロップアウトが直接タッチラインを越えた場合は、相手側が下記の中から選択できます
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新ルール「50:22」「ゴールラインドロップアウト」についても取り上げています。