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「 ラルビーのルール 」の検索結果
  • ラグビーのルールはこれだけ知ってれば楽しんで見られる
    ラグビーのルールはこれだけ知れば楽しんで見られる「ラグビーはルールが難しい」とよく言われます。テレビ中継でも「今日は初心者の方向けにルールについても分かりやすく説明していきます」なんてことを耳にすることがあります。が、説明されてもイマイチなことありませんか?あるいは多すぎて覚えられかったり。そもそも、ラグビーを見て楽しむ分にはルールなんて最低限こととだけ知ってれば十分です。ルールはレフリーが知ってればOK誤解を恐れずに言うと、ルールを知らないでプレーしてる選手だっています。さすがに、日本代表にはいませんが、大学レベルや社会人レベルにはいます。それでも問題なし。ラグビーのルールを完ぺきに知らなければいけないのはレフリーだけ。見て楽しむ、応援する分には次のことだけ知ってれば十分に楽しめます。ラグビーを楽しんで見るために最低限知っておきたいルールラグビーを見て楽しむために知っておきたいルールはこれだけ。(ア)相手のゴール内にボールをつけたらトライで5点(イ)相手反則で得たペナルティーでキックが成功すれば3点(ウ)ボールがフィールドから出たら出したチームと反対側が投げ入れる(エ)ボールを前にパスしてはいけない(オ)プレーできない状態になったらスクラムから再開細かいことは他にもたくさんありますがこれだけで十分です。「ラグビーのルールが難しい、分からない」と思う人は、人が集まってごちゃごちゃしてたら、レフリーが笛を吹いた。何で吹いたのか分からないということだと思います。ごちゃごちゃしてるのがモールやラックと呼ばれるプレーヤーが集まってごちゃごちゃしてる状態をモールやラックといいます。ボールを選手が持っていればモール。ボールが地面にあればラックです。モール、ラックなんて用語を覚える必要はありません。タックルされて倒されたプレーヤーはボールを離さなければならない。これがラック。相手につかまっても倒れないで味方が来るのを待てばモールになります。う〜ん、こうゆう説明がルールが難しいと思われるのかもしれません。ここで重要なのは(オ)プレーできない状態になったらスクラムから再開ごちゃごちゃしてる状態で、ボールが出てこないと思ったら、スクラムで再開するのがラグビーです。スクラム以外で再開する場合は、どちらかに反則があったときです。どんな反則があったかはレフリーに任せておけばいいのです。前に進まなければならないのに、前にパスできないのが魅力ラグビーを面白くしてくれてるルールはコレ。(エ)ボールを前にパスしてはいけないトライを取るためには敵のゴールにボールをグランディング(地面につける)しなければなりません。そのためには前に進む必要があるのですが、パスが前にできません。スローフォワードという反則です。「遅い」のスローではなく、「投げる」のスローです。前に進むためにパスするのに、パスした時点では後ろに下がることになります。なのに、なんでパスをするのか?それはパスしたところには前に出られるスペースがあると判断したからです。その判断は正しかったのか?そうやって見ると面白く見られます。ルールはレフリーに任せて見ることを楽しむルールの説明は、やはり長くなってしまいましたが、全部知る必要はありません。レフリーが笛を吹いたら、何か反則があったかプレーできない状態になったと思えばOKです。ルールなんて知らなくても面白くみられるのがラグビーです。
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  • ラグビーのポジション
    ラグビーのポジションを知ると観戦がもっと楽しくなる
    ラグビーのポジションを知って楽しんで見るラグビーのプレーヤーは1チーム15人。背の小さい人、大きい人、体重のある人など体格が異なった人が同じチームでプレーするのがラグビーの魅力のひとつです。そこで、15人のポジションを知っておくと、より楽しくラグビーを見ることが出来ます。ラグビーのポジションは10種類ラグビーのポジションは1番から15番まで下記のように分かれています。番号ポジション名ユニット名FW/BK1番、3番プロップフロントローフォワード2番フッカー4番、5番ロックセカンドロー6番、7番フランカー3列8番ナンバーエイト9番スクラムハーフハーフバックス10番スタンドオフフロントスリー12番、13番センター11番、14番ウイングバックスリー15番フルバック10番スタンドオフはフライハーフと呼ばれている国もあります。世界的にはフライハーフのほうが主流ですが、日本ではスタンドオフと呼ばれます。ポジション名はスクラムを組むときの役割、位置に由来するものが多くなっています。スクラムを組むときの1列目だからフロントローといったようなものです。フォワードとバックスのちがい10種類のポジションを一気に覚えようとするのは難しいので、まず知っておきたいのはフォワードかバックスか。背番号で1番から8番がフォワード。9番から15番がバックスです。ざっくりいうと、ボールを獲得するのがフォワードの役目。ボールを運ぶのがバックスの役目です。なので、カラダが大きい選手が多いのがフォワード。足が速い選手が多いのがバックスです。フォワード対バックスのミスマッチを見逃すなフォワードとバックスの選手の位置が決まっているのはプレーが開始するときだけです。(プレー開始には、キックオフだけでなく、スクラム、ラインアウトなども含みます。)ということは、プレーが途切れずに続いていくとフォワードの選手の前にバックスの選手が並ぶということが起きます。これがミスマッチと呼ばれる状態です。こうなるとボール保持側がチャンス。ボール保持側がフォワードであれば体格を活かしてバックスに当たりに行くことで有利な状況を作れますし、逆にバックスがボールを持っていれば走力でフォワードを抜き去るチャンス。ミスマッチになっているかに注意してみると楽しんで見ることが出来ます。
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  • ラグビーのルール(1)得点方法
    ラグビーのルール(1)得点方法ラグビーのルールの中で、まずは基本となる得点方法を説明します。ラグビーの得点方法は全部で5種類。1.トライ(5点)2.トライ後のゴール(2点)3.ペナルティゴール(3点)4.ドロップゴール(3点)5.ペナルティトライ(7点)トライ後のゴールが決まれば5点+2点で合計7点入ります。これが1プレーで得点できる最大の点数なので、6点差以内であればラストワンプレーで逆転できる点差ということになります。W杯7点差以内でボーナスポイント「+1」の訳ワールドカップのグループリーグは勝ち点制で順位を決めますが、勝敗以外にボーナスポイントというものがあり、7点差以内の負けはボーナスポイント1(勝ち点1)がプラスされます。この7点差以内というのはワンプレーで追いつける得点から決められたものです。ペナルティトライ(7点)ペナルティトライは相手に反則(ペナルティ)がなければトライできたであろうというときに与えられるものです。この場合はトライ後のキックは成功したものとみなされ、5+2で7点はいります。以下ではラグビーの得点方法について、詳しく説明します。トライ(5点)とコンバージョンゴール(2点)相手のインゴール内にボールをグランディングするとトライで5点入ります。グランディングというのは、ボールを地面につけること。アメフトは選手がボールを持ってインゴールに入れば得点となりますが、ラグビーではちがいます。グランディングが必要です。このため防御側が自分のカラダをボールとグランドのあいだに入れて、トライを防ぐ(グランディングさせない)というプレーも見られます。トライが認められた場合は、トライした場所からまっすぐ後ろに下がった任意の場所からトライ後のゴールを狙うことが出来ます。これがコンバージョンゴールと呼ばれるもので、成功すると2点入ります。コンバージョンはボールがゴールのバーを越えて2本のポールの間を通ると成功です。かつてはトライ後のゴールが決まってはじめて得点(1点)となった時代もありました(トライだけでは得点にならない)。得点となるゴールキックに挑戦(トライ)できるという意味で「トライ」だったわけです。その後、トライのほうの価値が上がり、トライだけでも得点となりました。トライ=5点は1993年からトライが現在の5点となったのは1993年からで第1回(1987年)と第2回(1991年)のワールドカップ時はトライは4点でした。コンバージョン、ペナルティゴールなどその他の得点は同じ。ラグビーに「自殺点」はないなお、防御側がグランディングしてもどちらの得点ともなりません(自殺点になりません)。この場合はドロップアウトか5mスクラムで再開となります。ドロップアウトというのは防御側(ゴール側)だったほうが22mラインからドロップキックを行って再開すること。5mスクラムの場合は攻撃側ボールでの再開です。5mスクラムなら、攻撃側が圧倒的に有利。ドロップアウトなら、防御側がとりあえず難を逃れたといった感じ。大きく違いますが、どちらで再開するかはグランディングした状況により決まります。防御側がインゴールにボールを持ち込んでグランディング→5mスクラム攻撃側がインゴールに蹴りいれたボールを防御側がグランディング→ドロップアウトとなっています。ペナルティゴール(3点)とドロップゴール(3点)相手に重い反則があったときなどに与えられるのがペナルティキックです。ペナルティキックを与えられたチームはゴールを狙うこともできますし、タッチキックを狙って、マイボールのラインアウトから再開することもできます。ペナルティゴールでは3点しか入らないので、トライ+その後のゴールで7点を狙いに行くために、ペナルティキックでタッチに蹴り出し、ラインアウトを狙う(そこからトライを狙う)ことも作戦上あり得ます。ちなみに、ペナルティキックは自陣から狙ってもOKです(得点は同じ3点)。ただ、50m以上の飛距離が必要となるので、あまり狙うチームが少ないだけです。トップレベルの試合では50m越えのペナルティゴールを見ることもできます。自陣で反則をしてしまう(ペナルティを取られる)と、相手に得点のチャンスを与えてしまうことになるので、僅差の試合終了間際などは「ノーペナルティ(絶対反則するな)!」との掛け声をディフェンス側はかけあっています。流れの中で出るのがドロップゴールペナルティゴールはボールをセットして蹴るものですが、一連のプレーの中で出るのがドロップゴールです。ボールを地面でバウンドさせてから蹴るのをドロップキックと言います。このドロップキックでゴールを狙うのがドロップゴール。成功すれば3点入ります。このときはペナルティキックのときと違って、防御側がチャージしにくるので、それをかわしながら蹴らなければなりません。見ていても、結構ドキドキするプレーです。ゴール前ではドロップゴールと見せかせて、相手をおびき出して、ステップを切って抜いていく、なんてプレーも見られます。ラグビーの得点方法(点数の種類)まとめトライ5点ボールを相手インゴールにグランディングコンバージョン2点トライ成功後のコンバージョンキック成功ペナルティゴール3点ペナルティキックからのゴール成功ドロップゴール3点ドロップキック(ボールをバウンドさせてのキック)でのゴール成功ペナルティトライ7点不正なプレーがなければトライだったときラグビーは点数のちがいが1プレーでの逆転を可能にしているラグビーは得点の入り方が複数あり、点数がちがうことで一発逆転を可能にしています。1点ずつしか点が入らない競技の場合、0−1で負けているチームは、1−1に追いついてからでないと、2−1に逆転できませんがラグビーはちがいます。ペナルティゴールによる得点だけで3−0となっている状況で、負けているチームはトライと取れば、その1プレーだけで5−3と逆転できます。一発逆転が可能なんですね。点数のちがいが終了間際の1プレーでの逆転を可能にしているのがラグビーです。
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  • ラグビーのルール(2)グラウンド
    ラグビーのルール(2)グラウンドラグビーのグランドには、22mライン、10mラインなどいくつか線が引いてあります。それぞれの意味を説明してますので参考にしてみてください。ゴールラインとデッドボールラインその名の通りゴールに引いてあるのがゴールライン。この線を越えてグランディング(ボールを地面につける)とトライとなる線です。ただ、越えすぎてはいけません。ゴールラインの奥に引いてあるデッドボールラインを越えてしまうとトライではありません。ゴールラインとデッドボールラインのあいだがインゴールとよばれます。ここがゴールエリアのようなものです。インゴールの広さはラグビー場により異なるただ、このインゴールの広さはラグビー場により異なります。スペースの関係でインゴールが広く取れないグランドもあるからです。ゴールラインとデッドボールラインの距離は「実際に可能であれば少なくとも10m以上」とルールでは決められているだけなので、大きさが異なってもOKなのです。サッカーではゴールの大きさが違うなんてことはあり得ませんよね。ラグビーではインゴールの大きさが違い、それによって戦術も変わってきます。例えば、インゴールが広いグランドのときは、攻撃側はキックでインゴールに蹴り込んでグランディング(トライ)を狙うことができます。反対にインゴールが狭いと、すぐにデッドボールラインを越えてしまうので、この攻め方は効果的ではありません。ダイレクトキックで陣地を挽回できる22mラインゴールラインから22m離れたところにゴールラインと平行に引いてあるのが22mラインです。ゴールラインと22mラインのあいだを22m区域内とも言います。で、この22mラインが一番関係してくるのがキックのとき。自陣の22m区域内から蹴ったボールはダイレクト(ノーバウンド)でタッチ(グランド外)に出ても、タッチラインを(上空で)横切ったところからプレーが再開します。ところが、22m区域外(インゴールを除く)から蹴ったときは、ダイレクトでタッチを出ると、蹴った地点に戻されて再開となります(真横に蹴り出したのと同じ扱い)。22m区域内のつもりで大きく蹴ったんだけど、蹴ったときに線を越えていて、ダイレクトタッチとして蹴った地点に戻されて、敵ボールで再開なんてプレーが見られます。ペナルティキックは例外このダイレクトタッチはペナルティキックの場合は適用されません。どこから蹴ってもノーバウンドでタッチを越えてOK。タッチラインを横切ったところからプレーが再開します。キックオフに関係するのが10mライングランドの真ん中に引いてあるハーフウェーラインから両サイドの10mのところに点線で引かれているのが10mラインです。これはキックオフのときに関係します。キックオフでキックを蹴らない側は10mラインより下がらなければならないキックオフのボールは10mラインを越えなければならない基本的にこの2つです。22mラインほど重要ではないので、点線で引かれているというわけです。
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  • ラグビーのルール(3)スクラム
    ラグビーのルール(3)スクラムラグビーのなかで特徴的なプレーのひとつがスクラムです。日常会話の中でも「スクラムを組んで一緒に頑張りましょう」みたいに使われますが、そもそも、スクラムって…?そこでスクラム関連のルールについてカンタンにまとめてみました。プレーの再開方法のひとつがスクラムまず、どんなときにスクラムが組まれるかというとプレーを再開するときです。具体的には、軽い反則があった場合やボールが密集から出ないとレフリーが判断したとき。ちなみに、重い反則の場合はペナルティキックで再開。タッチ(グランド外)に出たときはラインアウトとなります。スクラムを組むのは8人スクラムを組む人数はルールで8人と決まっています。前から3人、4人、1人のフォーメーションです。一番前の三人がフロントローと呼ばれ、プロップ(1番、3番)とフッカー(2番)に分かれます。相手と直接組み合うことになるので、スクラムの優越を決める重要なポジションです。この3人の中の真ん中にいるフッカーには相手を押す以外に重要な役割がもうひとつあります。それは、スクラムの中に投入されたボールを足で自チーム側にかきだすこと。スクラムでマイボールが確保できるわけスクラムハーフが入れたボールはどちらのチームが足でかきだしてもルール上はOKです。ただし、ほぼ投げ入れた側のボールとなります。その理由はフッカーとボールを投入する位置の関係。スクラムハーフは自チームのフッカーが手前に来る方向(攻める方向に向かって左側)からボールをスクラムに入れます。そうすることで、相手よりも先にボールを足でかきだすことが出来るからです。これを奪う方法のひとつはかきだす前にスクラムを一気に押すこと。ハーフがボールを入れた瞬間にスクラムを押すことで相手チームからボールを奪うことができます。ココ一番でやるビッグプレーのひとつで、大きなチャンスになります。ルール上、ボールは真ん中に入れなければならず、ボールを入れる前にスクラムを押すことは反則(アーリープッシュ)なので、こうしたプレーが生まれます。前5人とバックロー3人スクラムで重要なのは前5人と呼ばれるフロントロー+ロックの2人。この5人だけでスクラム練習を行うこともあります。バックローと呼ばれるほかの3人(フランカーとナンバーエイト)はスクラム後のプレーに備えなければならないので、スクラムへの押しがどうしても弱くなることがあります。会場で見ていてもあまり押してないなと思えるフランカーやエイトがいます。もちろん、それでもスクラムが優位であれば問題ありません。8人全員で押しているか、前5人だけで十分か。そうしたことに着目してみてみるのも面白いです。
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  • ラグビーのルール(4)ラインアウト
    ラグビーのルール(4)ラインアウトここではラインアウトに関するルールについてまとめました。ラインアウトは、ボールがタッチライン(グランドの横のライン)から外に出たときのゲームの再開方法です。両チームのプレーヤーが並んでいる間にボールを投げ入れるプレーです。では、順番に説明していきます。ボールを出したほうと反対側のチームが投げ入れるラインアウトでボールを入れるのは、ボールを出したほうと反対のチーム。キックで蹴り出した場合も、ボールを持って外に出た場合も同じです。これはサッカーなどほかのスポーツと同じですね。ただ、タッチジャッジ(線審)の旗の上げ方はサッカーとは反対です。ラグビーの場合は、ボールを投げ入れるチームを指します。Aチームが蹴り出したなら、旗でBチーム側を指すというわけです。例外はペナルティキックただし、ペナルティキックでタッチに蹴り出した場合は違います。この場合は、蹴り出した側がボールを投げ入れます。相手陣でペナルティゴールを狙わずに、タッチに蹴り出すのはこのため。マイボールで投入できるので、そこからトライを狙うというわけです。2021年8月からの新ルールでの例外「50:22」2021年8月からの新ルールでもう一つの例外ができました。詳しくは下記ページで解説しています。ラグビー新ルール「50:22」ってこういうこと投げ入れる人は誰でもOKルール上はボールをラインアウトに投入する人は誰でも良いのですが、実際のゲームでは決まった人が投げ入れます。これはスローイングに特有の技術がいるため。高さ、スピード、ジャンパー(ボールを取る人)との呼吸など職人技が必要なのです。ちなみに、ほとんどのチームではフッカー(2番)が投げ入れています。人数は投入側が決めるラインアウトに参加する人数はルール上では2名以上とだけ決まっています。少ない人数でのラインアウトは、ショートラインなんて呼び方もします。何人にするか決めるのは投入側。相手側は投入側より多い人数が並んではいけません(反則)。ボールは真ん中に投げ入れるラインアウトに並んでいる両チームの間隔は1メートル。真ん中のラインから50センチずつ離れなければならないと決められています。ボールは両チームの真ん中に投げ入れなければなりません。どちらかに曲がってしまうとノットストレートという反則になります。真ん中に投げ入れるのに、なぜマイボールが確保できるのか?ラインアウトでは投入した側が基本的にボールを確保できます。ただ、ルール上はボールは真ん中に投げなければならないですし、どちらのチームが取ってても良いことになっています。なのに、なぜマイボールが確保できるのか?答えは、投げ入れる場所とボールの軌道(山なりかスピードボールか)です。どこに、どんな軌道でボールを投げるのかを決めるのは投入側。これをサインで味方に伝えて、それにあわせて取るほうがジャンプするのでマイボールが確保できるというわけです。試合を見ると投げる前にキャッチャー(ボールを取る人)が飛んでいることがわかります。
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  • ラグビーのルール(5)ノッコン、スローフォワード
    ラグビーのルール(5)ノッコン、スローフォワードラグビーの反則の中で試合の中で出ることが多いのがノッコンとスローフォワード。『ピッ、ノッコン、帝京ボール、スクラム』という中川家礼二さんのネタでも有名ですよね。ちなみに、ノッコンは正確に表記すると「ノックオン」ですが、一般的に言われるノッコンでこのページでは統一しています。ボールを前に落とすのがノッコンノッコンというのはボールを前に落としてしまうこと。反則となり、その場所で相手ボールのスクラムとなります。味方からのパスや相手のキックを取り損ねたときなどに起きるものですが、このミスがラグビーでは反則とされてしまいます。ノッコンにならないケースちなみに「前に」というのは、相手ゴールに向かってという意味。カラダの前でも、味方ゴールに向いているのであれば反則になりません。また、相手ゴールに向かって前でも足で触れた場合はセーフ。相手からキックされたボールがバウンドしたときに足で止めようとするプレーはノッコンを防ぐためです。さらに、キックチャージの場合もノッコンになりません。キックチャージというのは相手がキックしたボールを止めようとして飛び込むプレー。この場合は手にあたって前に落ちてもノッコンではありません。故意のノッコンはペナルティノッコンがあった場合は、相手ボールのスクラムとなりますが、故意にノッコンをした場合は、より重いペナルティが課せられます。どんなときが故意のノッコンと判断されるかというと、インターセプトできないのを分かっていて相手のパスをカットするために手でボールをはたいたようなケース。故意かはレフリーの判断によるところが大きいですが、この場合はペナルティとなります。ボールを前に投げるのがスローフォワードラグビーは後ろにしかパスが出来ません。これはスローフォワードというルールがあるから。ちなみに、スローは「遅い」のスローではなく、「投げる」のスローです。「前に」というのはノッコンと同じ。相手ゴールに向かってという意味です。キックパスはOKスローフォワードで反則とされるのは手を使って投げるパスです。キックでパスする分には前への「パス」でもOKです。ただし、オフサイドがあるので、キャッチする人はキックしたときにキックした人よりも後ろにいなければなりません。走ってボールに追いつく必要があるというわけです。平行なパスはOKスローフォワードは前へのパスが禁止されているだけで、並行なパスは反則ではありません。むしろ、最高のパスともいえるのが平行(フラット)なパス。後ろに投げるパスよりも、フラットなパスのほうがボールが相手ゴールに近いからです。それだけに、スローフォワードにならないぎりぎりでのパスがスキルのみせどころ。「あれはスローフォワードじゃない!」とレフリングでもめることが多い反則でもあります。
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  • ラグビーのルール(6)ノットリリース、オーバーザトップ
    ラグビーのルール(6)ノットリリース、オーバーザトップラグビーの密集状態の中で起きる反則で多いのはノットリリースザボールとオーバーザトップです。どちらも重い反則で相手チームにペナルティキックが与えられます。密集周りでの反則なので、わかりにくいのですが、理屈を知ると理解しやすくなります。タックルされたプレーヤーはボールを離さなければならないボールを持っているプレーヤーは、タックルされたときはボールを離さなければなりません。離さないと「ノットリリースザボール」という反則。省略して「ノットリリース」と言われることもあります。「リリース」が「離す」の意味で、それに否定語の「ノット」がついているというわけです。この反則があったときは、レフリーが胸のあたりで腕をクロスさせてボールを抱えているような動作をするので、試合会場で見ていても分かりやすい反則のひとつです。タックルされたとは…ルールでは、どうなるとタックルが成立するかも決められています。タックラーがボールキャリアー(ボールを持っているプレイヤー)をつかまえていることボールキャリアーの片膝もしくは両膝が地面についていることこの2つがタックル成立の条件です。なので、相手を倒しただけでつかまえていなければタックルは成立していません。タックルが成立してなければ、ボールを離す必要もありません。ボールを離さないのか離せないのかタックル成立後にボールキャリアー(ボールを持っていた人)がボールを離さないとノットリリースザボールの反則(ペナルティ)となります。ボールを離せたけど、離さなかったボールを離そうと思ったけど、離せなかったどちらでも同じ反則です。ということは、相手チーム側が離せない状況を作ることで反則を誘うことができるわけです。「ボールを離したら相手に取られてしまう」という状況になったら、なかなか離せません。そうした状況を作るには、いかに密集にプレーヤーが早く集まるかがポイント。強いチームかどうかが、こうしたところでも分かります。ジャッカルによるノットリリースザボール「ジャッカル」に行った結果、相手がボールを離せずにノットリリースザボールの反則となるというのは、ジャッカル成功のプレーです。タックラーを越えて倒れ込んでしまうのがオーバーザトップタックル後の密集に早く集まってボールを確保しようとするあまり、タックルされたプレーヤーやボールを越えて相手側に倒れ込んではいけません。これがオーバーザトップという反則。ノットリリースと同様に相手チームにペナルティキックが与えられます。セービングは反則ではないキックされたボールを両チームのプレーヤーが追っかけて確保する際にボールに飛び込むプレーをセービングといいます。ボールに倒れ込んでいるように思うかもしれませんが、これは反則ではありません。むしろ、勇気のいる素晴らしいプレーです。オーバーザトップはあくまでタックル成立後の密集でのもの。このときにタックルされたプレーヤーやボールボールを越えて相手側に倒れ込んではいけいというものです。
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  • ラグビーのルール(7)22mライン、ダイレクトキック、フェアキャッチ
    ルール(7)22mライン、ダイレクトキック、フェアキャッチラグビーのフィールドにある線の中で戦術的に大きな意味を持つのが22mラインです。ダイレクトキックやフェアキャッチなどとも関係してきます。そこで、22mラインに関連したルールをまとめました。22mラインとはゴールラインから22m離れた所にゴールラインと平行に引かれている線が22mラインです。ハーフウェイラインと22mラインの間に点線で引かれているのは10mライン。こちらはハーフウェイラインから10mの地点になります。国際ルールではゴールラインからゴールラインまでは94mから100mなので、22mラインと10mラインのあいだは47〜50m−22m−10mで、15〜18mになります。自陣ゴールラインから自陣22mラインまでのエリアを22m領域内といい、22mラインより相手陣側のエリアは22m領域外といいます。この22m領域内か領域外かによってルールが変わってきます。22mラインより自陣側からならダイレクトキックがOK22m領域内(自陣22mラインよりゴールライン側)からのキックは、直接(ノーバウンドで)タッチラインを越えても、越えた地点でのラインアウトから再開となります。ダイレクト(直接、ノーバウンドでの意味)なタッチキックがOKというわけです。これが22m領域外だと、蹴った地点に戻されてのタッチキックとなります。一般的に「ダイレクト」と呼ばれます。22m領域外からのダイレクトキックは無効というわけです。ただし、バウンドさせれば相手に触れてなくてもOK。ここがキッカーのスキルの見せ所でもあるわけです。ペナルティキックは例外22m領域内からのキックか領域外からのキックかの区別がないのがペナルティキックです。ペナルティキックの場合は、どの地点からでもダイレクトキックが有効です。つまり、22m領域外から蹴ったボールがダイレクト(ノーバウンドで)タッチラインを割ったとしても、その地点からのラインアウトで再開となります。マークと叫んでキャッチするフェアキャッチ自陣22m領域内にキックされたボールを「マーク!」と叫びながらノーバウンドでキャッチすると、その時点でプレーが止まり、キャッチした側のフリークックで再開となります。これをフェアキャッチといいます。ただし、フェアキャッチできるのは防御側の選手のみ。攻撃側の選手がマーク!と叫びながらキャッチしても、ただの勘違い野郎なだけです。また、防御側の選手でも22m領域外だと、マークと叫んでも、やはり勘違い野郎なだけ。ジュニアレベルの試合では、たまにある珍プレーです。なお、以前は空中でのフェアキャッチは無効でしたが、ルールが改正され、現在は空中でのキャッチでも「マーク!」と叫んでいればフェアキャッチが認められます。
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  • ラグビーのルール(8)ラインオフサイド
    ラグビーのルール(8)ラインオフサイドラグビーのルールでややこしいことのひとつが「オフサイド」です。オフサイドだけでもいくつかの種類があり、ちょっと複雑です。ただ、このオフサイドがわかるようになるとラグビー観戦がより面白くなります。そこで、今回はラインオフサイドについて解説します。キックのあとのオフサイドわかりやすい例から説明します。ボールを回して後ろにいるプレイヤーがキックした状況を考えてみます。赤チームのプレイヤーが敵陣めがけてキックキックした地点より前にいたプレイヤーはオフサイドの位置ラグビーはボールより前で(敵陣側で)プレーすることができないのが大原則です。このためキックした地点よりも前にいるプレイヤーはオフサイドとなります。ただし、この場合はオフサイドの位置にいるだけで、反則ではありません。オンサイドになるまでプレーできないという状態です。オフサイドの反則となるのは、オフサイドの位置のプレイヤーがプレーをした場合です。このときは相手チームにペナルティキックが与えられます。オフサイドプレイヤーがオンサイドプレイヤーになる条件キックの場合のオフサイドプレイヤーはオンサイドプレイヤーが前に出ることでオンサイドプレイヤーに戻り、再びプレーできるようになります。キックした後で後ろの選手が走るのは、ボールを追いかけるだけでなく、味方の選手(オフサイドプレイヤー)をオンサイドの位置の戻す意味もあるわけです。相手のプレーでオンサイドになる条件また味方プレイヤーが前に出るだけでなく、相手側選手のプレーによってオフサイドプレイヤーがオンサイドに戻るケースもあります。相手側選手がボールを持って5m以上移動する相手側選手がボールをキックする相手側選手がボールをパスするこのいずれかのプレーを相手がすれば、味方に抜かれていなくてもオンサイドとなり、再びプレーに参加することができるようになります。モール、ラックのときのオフサイドライン密集状態(モールやラック)のときはオフサイドラインがあります。モールやラックに参加している味方プレイヤーの最後尾とゴールラインに平行な線がオフサイドラインです。上図のように攻撃側、防御側のそれぞれにオフサイドラインがあります。密集に参加していないプレイヤーは、このオフサイドラインより後ろにいなくてはなりません。連続攻撃では移動するオフサイドラインボールが密集から赤チームに出て、プレイヤーがディフェンスを突破して前に出たとします(下図の点線をプレイヤーが走ったと想定)。突破した赤チームのプレイヤーが捕まり、ラックやモール状態になると、そこに再びオフサイドラインが設定されます。オフサイドラインまで戻らなければならないオフサイドラインが後退した青チームのプレイヤーは、この新しいオフサイドラインまで戻らなければなりません。戻らずにプレーしてしまうとオフサイドの反則となります。このとき赤チームは全員がオンサイドプレイヤーのままです。プレーできない選手(オフサイドプレイヤー)がいる青チームは不利な状況となります。モール、ラックのオフサイドは相手のパスでは解消しないこの場合にも相手のプレーで、オフサイドプレイヤーがオンサイドに戻ることがあります。相手側選手がボールを持って5m以上移動する相手側選手がボールをキックするキックのときの条件から1つ減っているのがポイント!キックの場合は相手がパスしてもオンサイドプレイヤーに戻れました。ところが、モールやラックでのオフサイドラインによるオフサイドはパスでは解消しません。攻撃側がパスでつないでいる限り、オンサイドになれない(プレーできない)のです。このルールがあるので、大きくディフェンスラインを突破した場合は、捕まったらできるだけ早く(相手がオフサイドラインまで戻りきらないうちに)ボールを出して、パスで回すのが有効な攻撃となるのです。ディフェンス側としては、そうはさせまいとボール出しを少しでも遅らせようとします。ほんの数秒のことですが、みどころなんですね。連続攻撃のときに、このオフサイドラインに注目してみてください。ラグビー観戦がもっと面白くなると思います。
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  • ラグビー新ルール「50:22」
    ラグビー新ルール「50:22」ってこういうこと
    新ルール「50:22(フィフティ、トウェンティーツー)」2021年8月1日以降の試合で適用されている新ルール「50:22」のポイントをまとめました。「50:22」の読み方は、「ごじゅう、にじゅうに」や「フィフティ、トウェンティーツー」です。英語でいうときは「フィフティーン」のほうが言い慣れていて間違えてしまいそうですが、それだと「15」でちがう意味になっちゃいます。キックに関する新ルール「50:22」数字が2つ並んだこの新ルール、「50」はハーフウェイラインを意味しています。グランドの長さ(フィールドオブプレーの長さ)が最大100mなので、50がハーフというわけ。もう一つの数字「22」は22mラインです。これはキックに関する新ルールで、ハーフウェイラインより手前(自陣)からキックしたボールが、バウンドして、相手22mラインとゴールラインのあいだでタッチになった場合は、キックした側のマイボールラインアウトとなるというものです。文章だとややこしく感じるので、図にしてみました。マイボールラインアウトとなる条件は3つ。自陣(ハーフウェイラインより手前)からのキックキックしたボールがバウンドする相手22m区域内でタッチに出るいままでのルールでは「ナイスキック(だけど相手ボール)」となっていたものです。これが「超ナイスキック(だってマイボールだし)」となるわけです。なお、自陣からのキックとするためパスなどでボールを自陣側に戻して(持ち込んで)キックするのはNG。これは22mラインのダイレクトキックと同じ扱いです。関連ルール既存のルールとの関連をまとめておくと、この「50:22」を狙ったキックが、直接タッチに出てしまった(ダイレクトでタッチに出た)場合は、22mラインより自陣ゴール側からのキックならタッチに出て地点でのラインアウト。22mラインより外側からのキックなら蹴った地点に戻ってのラインアウトとなります(どちらも相手ボール)。また、バウンドしたけど相手ゴールラインを超えてタッチに出てしまった場合は「キックした地点でのスクラム or 22mラインでのドロップアウト」を相手側が選択できます。ラグビーのルール解説と見どころを紹介したキンドル本を発売ラグビー観戦を楽しむためのルール解説本です。クイズ形式でラグビーのルールを紹介し、そのルールに関連する試合での見どころも紹介しています。ラグビーにはルールを知らなくても楽しめるプレーがたくさんあります。相手を倒すタックル。力と力のぶつかり合いのスクラム。ステップで相手をかわすランニング。何人もがパスをつないで生まれたトライ。理屈なしで手に汗握り、興奮して声が出てしまう。それがラグビーの持つ魅力なんですよね。ただ、ルールを知るともっと面白くなります。本書でいくつか紹介していますので、ぜひラグビーの魅力にハマってみてください。新ルール「50:22」「ゴールラインドロップアウト」についても取り上げています。ラグビー観戦のためのルール解説と見どころ紹介
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  • ラグビー新ルール「ゴールラインドロップアウト」とは
    新ルール「ゴールラインドロップアウト」を解説2021年8月以降に導入された新ルール「ゴールラインドロップアウト」について解説します。ゴールラインドロップアウトは現在「世界的試験実施ルール」となっています。ちょっとわかりにくい「ゴールラインドロップアウト」インゴールにおいてボールがヘルドアップとなった場合、インゴールにいる攻撃側のプレーヤーによるノックオンがあった、または、攻撃側のキックをディフェンダーが自陣のインゴール内でグラウンディングしたこととなり、ゴールラインに沿った任意の地点からのゴールラインドロップアウトでプレーを再開する。(国際競技連盟「WORLD RUGBY」サイトでの説明)上の文章がゴールラインドロップアウトについての説明です。初心者にとっては、むずかしい(意味不明)ですよね。順番に解説します。ゴールラインドロップアウトになるケースまずは、ゴールラインドロップアウトになるケース(シーン)について。インゴールに攻撃側がボールを持ち込んだけど、グランディング(地面にボールをつけること)ができないインゴールで攻撃側プレイヤーがノックオン(ボールを前に落とす)した攻撃側がキックしたボールを防御側がインゴール内でグランディング(地面にボールをつけること)した上記のいずれかが発生した場合にゴールラインドロップアウトになります。「WORLD RUGBY」サイトの説明文ではグランディング(地面にボールをつけること)ができないことをヘルドアップと表記しているわけです。【補足】3の「攻撃側がキックしたボール」は、「キックオフ」「得点後の試合再開のキック」「ドロップゴール」「ペナルティキック」を除くプレー中のキックのことです。ゴールラインドロップアウトのやり方ゴールラインドロップアウトとは、ゴールライン上でドロップアウトをすることです。ゴールラインはゴールに引かれているラインのことなのでそのまま。初心者がわかりにくいのは、ドロップアウトですね。ドロップアウトとは、ドロップキックで試合を再開すること。ボールを地面に落として(バウンドさせてから)蹴るのがドロップキックです。プロレスの技じゃありません。キックしたボールを敵味方が争奪することで試合が再開します。キックオフのときと同じですね。キックオフのボールは10mを越えなければなりませんが、ゴールラインドロップアウトは5mを越えればOK。ノーバウンドでなくゴロで越えてもOKなのはキックオフと同じ。なお、ゴールラインドロップアウトが直接タッチラインを越えた場合は、相手側が下記の中から選択できますセンタースクラム(5m)ラインアウト(5m)ゴールラインドロップアウトのやり直しラグビーのルール解説と見どころを紹介したキンドル本を発売ラグビー観戦を楽しむためのルール解説本です。クイズ形式でラグビーのルールを紹介し、そのルールに関連する試合での見どころも紹介しています。ラグビーにはルールを知らなくても楽しめるプレーがたくさんあります。相手を倒すタックル。力と力のぶつかり合いのスクラム。ステップで相手をかわすランニング。何人もがパスをつないで生まれたトライ。理屈なしで手に汗握り、興奮して声が出てしまう。それがラグビーの持つ魅力なんですよね。ただ、ルールを知るともっと面白くなります。本書でいくつか紹介していますので、ぜひラグビーの魅力にハマってみてください。新ルール「50:22」「ゴールラインドロップアウト」についても取り上げています。ラグビー観戦のためのルール解説と見どころ紹介
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  • ラグビー観戦に必須)よくある反則の解説
    ラグビー「よくある反則」集ラグビーにはいくつも反則があるのですが、これを全部覚えるのは大変です。そこで、ラグビー観戦のために知っておきたい「よくある反則」についてのみ抜粋して紹介します。ここで掲載している反則さえ知っておけば、ゲームの流れがわかり観戦を楽しむことができます。密集プレーでよくある反則まずはタックルされた後にできる密集プレーでよくある反則について。タックルされた後に密集からボールが出てくるのを妨げるようなプレーが反則となります。例えば、タックルされたプレイヤーがボールを離さないと、ノットリリースザボールの反則。離されたボールの近くにいてボールが出てくるのを邪魔するとノットロールアウェイの反則。また、相手側に倒れ込んでボールが出てくるのを妨害するのはオーバーザトップ(これも反則)です。スクラムでよくある反則スクラムを故意に崩すとコラプシングという反則になります。「故意かどうかなんでプレーしてる本人しかわからないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、本当の気持ちなんて関係ありません。レフリーに故意に崩したとみなされるとこの反則が取られます。この反則が取られた後にフロントローの選手(スクラムの一番前の選手)が、首をかしげることが多いのは「崩してねーよ」という気持ちが出てしまってるから。スクラムで押されると、真っすぐ後ろに下がることは出来ず、崩れてしまい、それが「故意に崩した」とみなされてコラプシングの反則になるというのが一般的です。なお、スクラムだけでなくモールでも故意に崩すとコラプシングの反則を取られます。タックルに関するよくある反則ラグビーには激しいプレーが数多くありますが、危険なプレーはすべて反則となります。首から上へのタックルは反則(ハイタックル)。相手に自分の身体をぶつける「体当たり」のようなプレーはタックルとはみなされず、ノーバインドタックルの反則となります。タックルは、バインド(相手を捕まえる)ことが前提となっているからです。また、タックルしてよいのはボールを持っているプレーヤーに対してのみなので、ボールを持つ前の選手へのタックルはアーリータックル(反則)、ボールをパスまたはキックした後の選手へのタックルはレイトタックル(反則)です。一般プレーでよくある反則そのほかにラグビーでよくある反則を解説しておきます。ノックオンボールを前に落とすと反則となります。ほかの球技ではボールを落としても、ただのミスですが、ラブビーの場合は反則となります。スローフォワードボールを前にパスすると反則です。「スロー」は「遅い」じゃなくて「投げる」の意味。なお、キックパスの場合は前へでも反則になりません。オブストラクション相手プレイヤーを邪魔するとオブストラクションの反則となります。オフサイドってむずかしい…?オフサイドの解説で「ラグビーは自陣側からプレーしなければならない…」といった表現をよく見かけますが、これがオフサイドを理解するのをむずかしくしています。まず、ラグビーのオフサイドにはいくつかの種類があります。これを一つの理論「自陣側からプレーしなければ…」で理解しようとしているところが無理なんですね。オフサイドの中でも、よくあるラインオフサイドについて下記の記事で解説していますので参考にしてみて下さい。簡単ルール解説(8)ラインオフサイドラグビーのルール「ラインオフサイド」について図解で解説します。ゴール前の連続攻撃などのときに関係してくるルールです。このラインオフサイドがわかるようになるとラグビー観戦がより面白くなります。ぜひ、チェックしてみてください。最初に述べた通り、ラグビーにはいくつも反則がありますが、観戦するだけなら、このページで説明したよくある反則さえ知っておけば十分です。試合では他の反則も出てきますが、反則かどうかの判断はレフリーに任せて、レフリーが笛を吹いたら「なんか反則があったんだな」と思って観戦すればいいのです。そうしてるうちに自然と覚えるものもあります。あまり細かいルールには囚われずに観戦を楽しみましょう!
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  • ジャッカルが反則ではない理由(ラグビールール解説)
    ジャッカルって密集で手を使っていいの?ラグビーのルールを「密集では手を使ってはいけない」と覚えていると、「ジャッカルって反則じゃないの」と思ってしまいますが、もちろん反則ではありません。「密集では手を使ってはいけない」に誤解があることが原因です。ラックでは手を使ってはいけないラグビーのルールとして「ラックでは手を使ってはいけない」というものがあります。これをラック=密集と解釈してしまうのが誤解のもとです。ラックとは、ボールが地面にあり、その上で双方1名以上のプレイヤーが組み合っている状態です。この条件が成り立たなければ、ラックは成立していないわけです。ラックが成立していなければ、「ラックでは手を使ってはいけない」という反則もありえません。ジャッカルはラックが成立する前に相手からボールを奪うプレーゲームの中でジャッカルが生まれる場面を整理してみます。【1】攻撃側がボールを保持して突破を図る【2】防御側が攻撃側の選手にタックルする【3】タックルが成立する【4】ボールを保持していた攻撃側選手がボールを離す(地面に置く)【5】地面に置かれたボールの上で双方1名以上の選手が組み合う(ラック成立)【2】から【5】までのあいだで防御側が攻撃側からボールを奪うのがジャッカルです。こうしてみると、攻撃側の選手が捕まってからラックが成立するまで、それなりに時間があるんですね。まず、攻撃側選手が防御側につかまる=タックル成立ではありません。攻撃側選手が地面に倒されることでタックルが成立となります。地面に倒されるとは、「ボールキャリアーが横たわる 、腰を下ろしている 、または 、少なくとも一方の膝が地面についているか横たわっている他のプレーヤーの上に乗っている(ラグビーのルール14条「タックルの条件」)」 です。相手に捕まっても、倒されていなければ、タックルは成立していないので、ボールを離す必要がありません。【3】タックルが成立しても、ボールを離さないときに「ノットリリースザボール」となるわけです。ジャッカルが一番起きるシーンは、このタックル成立後に攻撃側選手がボールを離そう(地面に置こう)としているときに、防御側の選手がボールを奪いにいくというケースです。このときボールを奪えればジャッカル成功ですし、ジャッカルさせまいと攻撃側選手がボールを離さないと「ノットリリースザボール」の反則となり、これもある意味でジャッカル成功です。ノットリリースザボールの反則には、相手側にペナルティキックが与えられます。攻撃側の選手が捕まってからの攻防に注目して見ると、ジャッカルの醍醐味がわかります。観戦時には、ぜひ注目して見てください。
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  • ラグビーってなんでルールが複雑なの(チコちゃん風に答えてみた)
    Q.ラグビーって、なんでルールが複雑なの?チコちゃん風に考えてみました。まずは、街の人のご意見から。ラグビーって、なんでルールが複雑なの?えっ、なんでって…、そういうスポーツだからじゃない?庶民にはルールがわからないようにわざと複雑にしたって聞いたことがあるような…。それ、テニスじゃない?【ナレーション】ラグビーのルールが、なんで複雑なのかも知らず、「ワールドカップって、いつから始まるの?」「日本、勝てるの?」「五郎丸、出るの?」「ラクビーなの?ラグビーなの?」「『ク』だっけ?『グ』だっけ?」…などと言っている日本人のナント多いことでしょう。でも、チコちゃんは知っています。【チコちゃんの答え】ラグビーのルールが複雑なのは、最も「自由」なスポーツだから。A.最も「自由」なスポーツだから。チコちゃん流石だね。5歳なのにラグビーのルールが複雑な理由まで知ってるなんて、滝沢先生もビックリだよ。それじゃ、詳しく説明するね。ラグビーは、ボールを持って好きなだけ走っていいスポーツなんだよね。サッカーのように手でボールを触っちゃダメとか、バスケットボールみたいにボールを持って走れるのは三歩までなんてことがないんだよね。好きなだけ走ってイイの。ラグビーは。「自由」でしょ〜。ただ、好きなだけ走ってイイとなるとボールを離さないで同じ人がずっと持ってることになっちゃうよね。それじゃ、つまんない。そこで、好きなだけボールを持って走っていいけど、タックルされたらボールを離さなきゃダメって決めたんだ。すると今度は「タックルされた」ってナニ?って疑問が出てくるよね。相手を捕まえたらイイのか?捕まえて倒さないとタックルじゃないのか?倒すってことは相手の体を地面につけなきゃいけないのか?とか。それだけじゃないよ。タックルのやり方も決めないないといけないよね。危険なタックルはダメ、ぜったい!みたいに。いままで説明したことを全部ルールで決めなきゃいけないんだよね。そりゃ、複雑になっちゃうよね、ルールが。好きなだけ走ってイイ代わりに、ボールを離すためのルールを決めないといけなくなったんだね。バスケットボールだったら、こんなこと決める必要はないよね。三歩走って離さないと反則。それだけ。好きなだけ走ってイイ「自由」があるからこそ、その「自由」のために、いろんなルールが出来たってことなんだ。自由のためにルールがある。なんか哲学的でしょ。ラグビーって。ところで、チコちゃんには「ルーティーン」ってあるの?あったら、今度教えてください。チコっと冒険 2: Eternal Five CHICO チコちゃんに叱られる! ビジュアルファンブック新品価格¥1,404から(2019/8/9 18:45時点)
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