
ラグビーのフィールドにある線の中で戦術的に大きな意味を持つのが22mラインです。
ダイレクトキックやフェアキャッチなどとも関係してきます。
そこで、22mラインに関連したルールをまとめました。
ゴールラインから22m離れた所にゴールラインと平行に引かれている線が22mラインです。
ハーフウェイラインと22mラインの間に点線で引かれているのは10mライン。
こちらはハーフウェイラインから10mの地点になります。
国際ルールではゴールラインからゴールラインまでは94mから100mなので、22mラインと10mラインのあいだは47〜50m−22m−10mで、15〜18mになります。
自陣ゴールラインから自陣22mラインまでのエリアを22m領域内といい、22mラインより相手陣側のエリアは22m領域外といいます。
この22m領域内か領域外かによってルールが変わってきます。
22m領域内(自陣22mラインよりゴールライン側)からのキックは、直接(ノーバウンドで)タッチラインを越えても、越えた地点でのラインアウトから再開となります。
ダイレクト(直接、ノーバウンドでの意味)なタッチキックがOKというわけです。
これが22m領域外だと、蹴った地点に戻されてのタッチキックとなります。
一般的に「ダイレクト」と呼ばれます。
22m領域外からのダイレクトキックは無効というわけです。
ただし、バウンドさせれば相手に触れてなくてもOK。
ここがキッカーのスキルの見せ所でもあるわけです。
22m領域内からのキックか領域外からのキックかの区別がないのがペナルティキックです。
ペナルティキックの場合は、どの地点からでもダイレクトキックが有効です。
つまり、22m領域外から蹴ったボールがダイレクト(ノーバウンドで)タッチラインを割ったとしても、その地点からのラインアウトで再開となります。
自陣22m領域内にキックされたボールを「マーク!」と叫びながらノーバウンドでキャッチすると、その時点でプレーが止まり、キャッチした側のフリークックで再開となります。
これをフェアキャッチといいます。
ただし、フェアキャッチできるのは防御側の選手のみ。
攻撃側の選手がマーク!と叫びながらキャッチしても、ただの勘違い野郎なだけです。
また、防御側の選手でも22m領域外だと、マークと叫んでも、やはり勘違い野郎なだけ。
ジュニアレベルの試合では、たまにある珍プレーです。
なお、以前は空中でのフェアキャッチは無効でしたが、ルールが改正され、現在は空中でのキャッチでも「マーク!」と叫んでいればフェアキャッチが認められます。