日本ラグビー協会がラグビー用語を国際統括団体にあわせて国内でも変更すると発表しました(2025年1月)。変更されるラグビー用語はこちら。
旧用語 | 新用語 | 補足 |
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ノックオン | ノックフォワード | ボールを前に落とす反則 |
ジャッカル/ジャッカラー | スティール/スティーラー | タックル後に相手からボールを奪うプレー |
ゴールライン | トライライン | |
ゴールラインドロップアウト | トライラインドロップアウト | プレーの再開方法のひとつ |
インゴールエリア | トライゾーン/トライエリア | |
一時退出 | イエローカード | |
退場 | 退出/レッドカード | |
ラッチ | プレ・バインド/プレ・ボンド | ボールを持っている味方に手をかけてサポートするプレー |
ノックオンは「ノッコン」と言っています(聞こえます)が表記では「ノックオン」です。
英語表記が「Knock-on」のため。
ボールを落とすなら「Knock-on」じゃなくて「Knock-off」なんじゃないの?と思って調べてみましたが、ボールを前方に落とす→ボールでノックするのようなニュアンスでノックオンになったようです。
ノックオフだと別の意味(その場所から取り除く)があることも理由
故意のノッコンのことをインテンショナルノックオンと言っていましたが、これもノックオンの変更によりインテンショナルノックフォワードに(長いけど)。
故意のノックオンは相手のトライを妨害するためにインターセプトが無理だとわかっているのに、相手のパスをはたき落とすようなプレーのことで、通常のノッコンよりも罰則が重くなります。
通常のノックオン(ノックフォワード)はスクラムでプレー再開になりますが、故意のノックオン(ノックフォワード)はペナルティとなります。
新しい用語のノックフォワードのフォワードは「前へ」という意味です。
スローフォワード(ボールを前にパスする反則)のフォワードと同じ意味です。
スローフォワードのスローは「投げる」の意味で「遅い」の意味ではありません。
ラグビー用語の変更は今回だけでなく何年に一度か行われています。
先に説明したスローフォワードも、いまではフォワードパスという言い方もされています(どちらでもOK)。
ほかにも昔はアクシデンタルオフサイドといっていた反則(故意でないオフサイド)がアンウィルフルオフサイドに変更されたり、10mサークルオフサイドが10mオフサイドになったりしています。
ただ、こうした用語変更は馴染まないと昔のものが併用されることになります。今回の用語変更も急にガラッと変わることはなく、しばらく併用となると思われるので、あまり無理して覚える必要はありませんね。