
ラグビーではトライやゴールを決めても、選手は派手に喜びません。
お決まりのパフォーマンスもなし。
黙って次のプレーに備える。
これがラグビーの魅力でもあるんですよね。
80分間ストイックにプレーして、感情を出すのは試合後のみ。
そうした姿勢に感情移入できる人がラグビー観戦にハマる人です。
ラグビー選手がトライ後に派手に喜ばない理由はいくつかあります。
いろいろありますが、主流なのはトライを取ることが出来たのは、カラダを張ってボールを獲得してくれた仲間がいるから。自分はたまたま最後にボールが渡ってきただけ。との考え。
謙虚さと仲間への感謝ですね。
観戦していて、このあたりに好感を持つ人も多いのではないでしょうか。
また、トライシーンをよくみると、トライを取った選手より周りの選手のほうが喜んでいることがあります。「ナイストライ!」という周りの選手がかけた声が聞こえてきそうです。
この声を聴きたくて、自分では喜ばないのかもしれません。
ラグビーの試合中はつねに先のことを考える必要があります。
次のプレーはどうするか?15人のチームスポーツだけに意思統一も必要です。
トライ後も同じ。
次のキックオフに備えると同時に、チーム内で修正点の確認も必要です。
トライを取って喜んでる場合じゃないのです。
感情を爆発させるのは勝っても負けても試合後。だから、喜ばないという説もあります。
ラグビーはトライを取っても喜ばないといっても例外もあります。
象徴的なのは三洋電機にいたセミィ・タウペアフェという選手(古い話です)。
トンガ出身の陽気な選手で、トライ後の無邪気な喜び方がとても印象的でした。
チームメートもそれを見たくてアイツにトライを取らせたいと思っているような感じ。
見ていて好感が持てるパフォーマンスでした。
なので、別に喜んではいけないということはありません。
ただ、ストイックに感情を抑えてプレーしてるほうが、より応援したくなるんですよね。