
ラグビーのルールの中で、まずは基本となる得点方法を説明します。
ラグビーの得点方法は全部で4種類。
トライ後のゴールが決まれば5点+2点で合計7点入ります。これが1プレーで得点できる最大の点数なので、6点差以内であればラストワンプレーで逆転できる点差ということになります。
それぞれ、詳しく説明します。
相手のインゴール内にボールをグランディングするとトライとなります。
グランディングというのは、ボールを地面につけること。
アメフトはボールを持ってインゴールに入れば得点となりますが、ラグビーでは違います。
グランディングが必要です。
このため防御側が自分のカラダをボールとグランドのあいだに入れて、トライを防ぐ(グランディングさせない)というプレーも見られます。
トライが認められた場合は、トライした場所からまっすぐ後ろに下がった任意の場所からトライ後のゴールを狙うことが出来ます。
これがコンバージョンゴールと呼ばれるもので、成功すると2点入ります。
かつてはトライ後のゴールが決まってはじめて得点(1点)となった時代もありました。得点となるゴールキックにに挑戦(トライ)できるという意味で「トライ」だったわけです。
その後、トライのほうの価値が上がり、トライだけでも得点となりました。
なお、防御側がグランディングしても自殺点にはなりません。
この場合はドロップアウトか5mスクラムで再開となります。
ドロップアウトというのは防御側(ゴール側)だったほうが22mラインからドロップキックを行って再開すること。5mスクラムの場合は攻撃側ボールでの再開です。
5mスクラムなら、攻撃側が圧倒的に有利。
ドロップアウトなら、防御側がとりあえず難を逃れたといった感じ。
大きく違いますが、どちらで再開するかはグランディングした状況により決まります。
となっています。
相手に重い反則があったときなどに与えられるのがペナルティキックです。
ペナルティキックを与えられたチームはゴールを狙うこともできますし、タッチキックを狙って、マイボールのラインアウトから再開することもできます。
ペナルティゴールでは3点しか入らないので、トライ+その後のゴールで7点を狙いに行くために、ペナルティキックでタッチに蹴り出し、ラインアウトを狙うことも作戦上あり得ます。
ちなみに、ペナルティキックは自陣から狙ってもOKです。
ただ、50m以上の飛距離が必要となるので、あまり狙うチームが少ないだけです。
トップレベルの試合では50m越えのペナルティゴールを見ることもできます。
ペナルティゴールはボールをセットして蹴るものですが、一連のプレーの中で出るのがドロップゴールです。ボールを地面でバウンドさせてから蹴るのをドロップキックと言います。
このドロップキックでゴールを狙うのがドロップゴール。
成功すれば3点入ります。
このときはペナルティキックのときと違って、防御側がチャージしにくるので、それをかわしながら蹴らなければなりません。見ていても、結構ドキドキするプレーです。
ゴール前ではドロップゴールと見せかせて、相手をおびき出して、ステップを切って抜いていく、なんてプレーも見られます。