「ラグビーはルールが難しい」とよく言われます。そもそも、ラグビーを見て楽しんだり、応援する分にはルールなんて最低限こととだけ知ってれば十分です。そもそもすべてのルールを知っているプレイヤーのほうが少ないぐらいです。
五郎丸のプレースキックが注目されてますよね。カラダの前で手を組む独特のポーズが海外ではニンジャポーズとかサプライポーズと呼ばれてるなんて話も。
思わず真似してみたく蹴り方ですが、五郎丸もあのポーズは元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンという選手の蹴り方を真似したもの。
「ジョニー・ウィルキンソン」で検索すれば、あのポーズの画像も見られます。
ただ、五郎丸のキックには独特のポーズ以外にもルーティンと呼ぶ一連の動作があります。
キックするまでのひとつひとつの動作を細かく分けたのがルーティン。
ルーティンの作業に集中することで余計なこと(外したらどうしようとか)を考えずに、キックに集中できるというものです。
これが五郎丸選手のルーティンです。プレースキックのときはどうしても注目してしまいますが、実はほかにもっと注目したいところがあります。
ラグビーは15人で行うスポーツなので、敵味方合わせて全部で30人がフィールドにいます。ただし、プレースキックを蹴るのはひとり。
そのときに、ほかの29人が何をしているかでチームの状況がわかります。
例えば、トライ後のゴールキットのとき。
トライを取られてほうが集まって何が悪かったか確認してるか、チームメイトと別の方向を向いてしまっている選手がいないか、などでチームの一体感がわかります。
これはトライを取ったほうも同じ。
すぐに次のキックオフに備えているのはいいチームです。
テレビ観戦だと難しいかもしれませんが、生で見に行ったときは、ぜひ注目してみてください。